折り紙は、脳トレに良い趣味としてよく紹介されています。
私自身も、持病で休職を繰り返し、気分が落ち込んで何も手につかなかった時期に折り紙を始めました。
最初は時間をつぶすためでしたが、折っている間だけ頭の中が静かになり、少しずつ気持ちが変わっていくのを感じました。
また、折り紙講師として10年以上活動する中で、多くの生徒さんを見てきました。
その経験から感じるのは、折り紙には脳トレ以外にもさまざまな魅力があるということです。
この記事では、私自身の体験と講師として感じてきたことをもとに、折り紙が脳トレにおすすめな理由をお伝えします。
折り紙が脳トレにおすすめな理由
折り紙が脳トレとしておすすめされる理由はいろいろありますが、私が特に感じているのは「始めやすさ」と「続けやすさ」です。
脳トレは続けることが大切と言われますが、準備が大変だったり、お金がかかったりすると、どうしても負担になってしまいます。
その点、折り紙は気軽に始められて、自分のペースで楽しめる趣味です。
思い立ったらすぐ始められる
折り紙は文房具店はもちろん、100円ショップやスーパーなど、身近なお店で手に入ります。
最近では、インターネットや動画サイトで無料の折り方もたくさん紹介されています。
特別な道具も必要ありません。折り紙と自分の手さえあれば、いつでも始めることができます。
「やってみたい」と思ったその日から始められることも、折り紙の大きな魅力です。
「折ってみたい」が脳トレの第一歩
「脳トレになるなら、難しい作品を折らないといけないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
でも、私はそうは思いません。
まずは、好きな色や柄の折り紙を選んでみるだけでも十分です。
簡単な作品を一つ完成させるだけでも達成感がありますし、「できた」という体験が次の意欲にもつながります。
大切なのは、上手に折ることよりも、楽しみながら続けることだと思います。
私が折り紙を始めて変わったこと
私が折り紙を始めたのは、持病で休職を繰り返していた頃です。
体は思うように動かないのに、頭の中は不安でいっぱい。何も手につかない状態が続き、「何かできることはないだろうか」と思って始めたのが折り紙でした。
最初は時間をつぶすための軽い気持ちでしたが、折っている間だけは不思議と不安を感じないことに気がつきました。
目の前の紙と指先に集中していると、頭の中をぐるぐる回っていた考え事が少しずつ静かになっていったのです。
そんな時間を繰り返すうちに、頭の中が整理され、気持ちも少しずつ前向きになっていきました。
折った作品を家族や周りの人にプレゼントすると、とても喜んでもらえたことも大きな支えになりました。
「ありがとう」「すごいね」と声をかけてもらうたびに、大きな励みになりました。
自信を失っていた当時の私にとって、今でも忘れられない言葉です。
また、折り紙を続ける中で、何度失敗しても作り直せばいいという感覚も身につきました。
完成するまで諦めなければ、何枚紙を使ってもそれは失敗ではなく「挑戦」。そんな考え方に変わっていったのです。
気がつけば、折り紙は私にとって単なる脳トレではなく、人生を支えてくれた大切な趣味になっていました。
講座を続けて感じる、折り紙と脳トレの関係
折り紙講師として10年以上活動する中で、たくさんの生徒さんを見てきました。
その中で感じるのは、長く続けている方ほど、少しずつ難しい作品に挑戦するようになるということです。
ところが、ご本人は「私はまだまだ」「全然上手にならない」とおっしゃることが少なくありません。
講師の目から見ると、最初の頃とは比べものにならないくらい上達しているのですが、上手になると自然に次の課題が見えてくるため、本人はなかなか成長を実感しにくいのかもしれません。
実際には、新しい作品に挑戦し、悩み、工夫し、完成した時に喜ぶ。その繰り返しを皆さん楽しんでいるように見えます。
私自身、その過程そのものが脳への良い刺激になっているのではないかと感じています。
「やらなければ」より「折りたい」が大切
私は、脳トレだけを目的に折り紙を続けようとすると、少ししんどく感じることもあるのではないかと思っています。
「脳トレになるから折らなければ」ではなく、「この作品を折ってみたい」「楽しいから折りたい」という気持ちの方が、長く続ける力になるように感じるからです。
講座でも、好きな作品に夢中になって折っている方ほど、いきいきと楽しんでおられるように見えます。
好きなことに夢中になること。人と話すこと。新しいことに挑戦すること。
そうした時間そのものが、結果として脳にも心にも良い影響を与えているのではないかと私は感じています。
私が折り紙をおすすめしたい本当の理由
ここまで、折り紙が脳トレにおすすめな理由を書いてきました。
ただ、私が折り紙をおすすめしたい理由は、脳トレという言葉だけでは表しきれません。
私は、年齢を重ねても好きなことを持ち、自分らしく毎日を過ごせたら素敵だなと思っています。
講座でも、好きな作品に夢中になっている時の皆さんは、本当にいきいきして見えます。
私は今年還暦を迎えましたが、これから先も好きなことを楽しみながら、充実した毎日を送りたいと思っています。
そんなふうに、好きなことを持ち続けることは、年齢を重ねる中でも大切なことではないかと感じています。
講座に来られる方の中には、折り紙を通して新しい仲間ができたり、次は何を折ろうかと楽しみにされたりする方もたくさんおられます。
折り紙も、そのための一つの手段になり得るのではないかと私は感じています。
まとめ
私が実際に折り紙を続けてきて感じる、おすすめの理由をまとめます。
- 折り紙は身近な材料ですぐに始められる
- 難しい作品でなくても、「折ってみたい」と思ったものから楽しめる
- 折ることに集中する時間は、頭の中を整理するきっかけになる
- 挑戦し、工夫し、完成した時の達成感を味わえる
- 好きなことに夢中になる時間そのものが、脳や心に良い影響を与えているように感じる
折り紙を脳トレとして始めるのも、もちろん素敵なきっかけだと思います。
ただ、長年折り紙を続け、講座でたくさんの生徒さんを見てきた中で感じるのは、「脳トレをしよう」と意識している時よりも、好きな作品に夢中になっている時の方が、皆さんとてもいきいきしているということです。
脳トレを目的に始めたとしても、いつの間にかそのことを忘れて夢中になっている。そんな時間こそが、折り紙の一番の魅力なのかもしれません。
そして、好きな作品に挑戦し、工夫し、人と話しながら楽しむ時間が、結果として脳にも良い影響を与えているのではないかと私は感じています。
「ちょっと折ってみようかな」と思った方は、ぜひ気軽に一枚の紙から始めてみてくださいね。



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