今、紙みのりのトップページに使っている作品があります。
山吹色とグレーのペーパーファンを組み合わせた作品です。
実はこの作品には、20年以上前に京都で見た一枚の壁画が関係しています。
紙を探しに京都へ行った日
20年ほど前、関西に住む折り紙仲間に久しぶりに会う機会がありました。
私の住む地域より紙を扱うお店が多く、いろいろなお店を案内してもらったのを覚えています。
その日の途中で立ち寄った美術館で、私は忘れられない作品と出会うことになりました。
静かな空間で出会った壁画
京都の町並みは、それだけでも十分魅力的でした。
美術館の中は静かで凛とした空気が流れていて、自然と背筋が伸びるような場所でした。
そして吹き抜けのエントランスに入った瞬間、私は巨大な壁画に目を奪われました。
忘れられない山吹色とグレー
3階から4階ほどの高さまで続く大きな壁には、グレーの大きな輪のような形が描かれていました。
その上には山吹色の手形が、これでもかというほど押されていました。
今思えばとてもシンプルな構図なのですが、不思議なほど目を離せませんでした。
でも迫力がすごくて、近くで見たり遠くで見たりしながら30分ほど眺め続けていたのを今でも覚えています。
理由は分からないけれど惹かれた
当時はアートの知識もなく、美術について詳しかったわけでもありません。
それでも、その壁画には強く惹かれました。
何が良かったのか、なぜ好きだったのか、今でもうまく説明できません。
ただ、それまで感じたことのない衝撃だけが残りました。
気づけば紙で再現していた
作者の名前も作品名も覚えていません。
それでも、その時の衝撃だけは長く残り続けました。
そして数年前、私は山吹色とグレーのペーパーファンの作品を作りました。
壁画を再現しようと思って作ったわけではありません。
それでもあの色が頭から離れなかったのか、グレーと山吹色の紙を探すのにずいぶん苦労しました
でも今振り返ると、あの日受けた衝撃を、自分なりに紙で表現していたのかもしれません。
紙みのりの原点
この作品は、私が「魅せる」を意識して作った作品でもあります。
だから紙みのりのトップページに使うことにしました。
20年以上前に出会った壁画の記憶が、今もこうして作品づくりにつながっています。



コメント