紙みのりの和紙タイルは、小さな四角の中に、和紙の景色を閉じ込めた作品です。
同じ和紙でも、どこを切り取るかで表情は変わります。花が主役になることもあれば、金の線や余白がきれいに見えることもあります。
この記事では、作り方を詳しく説明するのではなく、私が和紙タイルを作るときに大切にしていることを、実際の制作写真と一緒に紹介します。
和紙を選ぶところから作品づくりは始まります
和紙タイルを作るとき、最初に考えるのは「どの和紙を使うか」です。
きれいな和紙はたくさんありますが、和紙タイルにしたときにすべてが同じように映えるわけではありません。
大きな柄が入っているもの、細かな模様が広がっているもの、金の線が美しいもの。和紙によって、切り取ったときの表情は大きく変わります。
今回は、緑と紫の和紙を選びました。
緑の和紙は、金の模様や花柄、幾何学模様が重なっていて、切り取る場所によって華やかにも、すっきりした印象にもなりそうな紙です。
紫の和紙は、花や月のような模様があり、少し物語が生まれそうな雰囲気があります。赤や黄色の花がどのように出るかも楽しみな一枚でした。
和紙を選ぶときは、色や柄のきれいさだけではなく、「どこを切り取ったら景色になるか」を見ています。
私にとって和紙は、ただの材料ではなく、一枚の絵のようなものです。その中から、小さな四角にしたときに一番きれいに見える場所を探していきます。

一枚の和紙から、違う表情を切り出します
和紙を選んだら、次は小さな四角に切り出していきます。
同じ和紙から切り出しても、同じ表情にはなりません。
花が主役になるもの、金の線がきれいに出るもの、余白が生きるもの。ほんの数センチの違いでも、見える景色は変わります。
大きな和紙として見ていたときには気づかなかった模様が、小さく切り出すことで急に目に留まることもあります。
反対に、和紙全体では目立っていた柄が、タイルにすると強すぎることもあります。
だから、切り出したあとは一つずつ並べて、「どの表情を作品にしたいか」を見ていきます。
この時間は、私にとって和紙の中から表情を探す時間です。

和紙タイルにすると、小さな景色が生まれます
切り出した和紙を、和紙タイルに仕上げていきます。
小さな四角にすると、和紙の柄はまた違って見えてきます。
花が一輪のように見えたり、金の線が光の流れのように見えたり、余白があることで静かな雰囲気が出たりします。
私にとって和紙タイルは、小さな額縁のようなものです。
和紙の中にある景色を、小さな四角の中にそっと閉じ込めるような気持ちで作っています。
仕上げに、ラインストーンを添えることもあります。
ストーンは、和紙の柄を邪魔しない場所に、そっと添えるようにしています。
花の中心に見えたり、光に見えたり、月や星のように感じたり。その和紙の景色が自然に完成する場所に、必要な分だけ置いています。
ストーンは飾りというより、その小さな景色を仕上げる最後の一粒です。

アクセサリーは、和紙タイルを見せるためにシンプルに
最後に、和紙タイルをピアスに仕上げました。
今回は、和紙タイルそのものを見せたかったので、金具や装飾はできるだけ控えめにしています。
色や柄がしっかり入った和紙は、それだけで十分に表情があります。
だから、アクセサリーにするときも、和紙の表情が自然に目に入る形を選びました。
耳元で小さな和紙タイルが揺れる、軽やかなピアスになりました。

和紙タイルに込めていること
和紙タイルを作っていると、予想していなかった表情に出会うことがあります。
たくさんの和紙の中から選んだ一枚を切り出してみると、思っていた以上に花がきれいに出たり、金の線や余白が急に生きて見えたりします。
作る前にすべてを決めているわけではありません。
切り出して、タイルにして、光を当ててみる中で、「この部分、いいな」と思う瞬間があります。
そういう予想外の表情に出会えるところが、和紙タイルを作っていて楽しいところです。
これからも、和紙と向き合いながら
今回は、和紙を選ぶところから、和紙タイルがアクセサリーになるまでの流れを紹介しました。
- 和紙を一枚ずつ見ながら選ぶこと
- 切り取る場所によって、思いがけない表情が出てくること
- 四角にすることで、小さな額縁のように見えること
- アクセサリーになっても、和紙の表情を大切にすること
和紙タイルは、作るたびに違う表情が出てきます。
その小さな発見を楽しみながら、これからも紙みのりらしい和紙タイルを作っていきたいと思います。



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